2012年2月26日日曜日

MRCS

予定よりかなり遅れてはいるものの、MRCS anatomyのUPPER LIMB終了。

LOWER LIMBはこれから終了予定。

MRCS ANATOMYがやっぱり一番効率的に解剖を覚えられる。

上肢の解剖によりSpineの理解がより深まりました。

今日はACLSが終了し、なんとか合格をいただきました。

2012年2月25日土曜日

1/7, 2/52, 1/12

1/7, 2/52, 1/12

これを見てぴんときた人は、するどい。

low grade fever for 2/52

mild-to moderate headache 1/12

とかいう使われ方をしています。

つまり

「1/7 = 一週間の一日」

「2/52 = 一年のうちの2週間」

「1/12 = 一年のうちの一カ月」

という風な区切りです。

UK式なのかUSA式なのかわかりませんが、病院の公式略語集にも登録されています(なんと千を超える単語が登録されています)。

慣れてしまうとこれほど便利な表記もないと思う今日この頃です。

2012年2月23日木曜日

「彼はいまサービスに行っています」

" He is on leave for Service"


最初聞いた時はまったく意味がわからなかったので聞き流していたのだけれど、続々と男性諸君がこの言葉で送り出されていくのでようやく気付きました。


兵役でした。


シンガポール国民は年に2週間、再訓練を受けることを義務付けられています。

一度は土曜日の朝にボスが軍服姿でICUに現れ非常に驚いたことがあります。


Service、という国家的な言葉を聞くのも新鮮です。

日本でServiceというと、企業的なものか、ボランティアの雰囲気が残りますが、こちらではまず頭に浮かぶのは「兵役・徴兵」です。

バスに乗って通っている軍服姿には、もう慣れてしまいました。

少し前にメイドに軍用バッグを背負わせて、自分は身軽で歩いている兵役の男性が写真と共に取り上げられ話題になっていました。

これでいいのか、シンガポール軍隊、という感じの報道でした。

でもこの小さい国に軍隊がなければ、、、。犯罪やイリーガルな入国、密漁、輸入がたくさんあります。抑止力・軍事的プレゼンスという言葉をここにいると肌で感じます。

2012年2月20日月曜日

自己学習用

1)retrosigmoid approach

・ 筋層剥離後の縫合線を含めた図を書け。またアステリオンを示せ。またsuperior nuchal lineとExternal posterior protuberance及びlamda sutureの関係をごまかさずに書け。


・ 上記の図にTransverse SinusとSigmoid sinusを書きこめ

・ Occipital arteryを温存するための筋層剥離を筋肉を同定しながら述べよ

2012年2月18日土曜日

Kocher's clamp, operative instrument, name

Kocherとコッヘルが繋がった時の感動は忘れがたい。




Emil Theodor Kocher
1841-1917

2012年2月17日金曜日

steve jobs

Stay hungry

Stay foolish


酒を飲んでバカをするのとは違う。



彼のこの言葉に心から頷いてしまう。

点と点を繋ぐ。


僕の今はきっと、次の点に繋がっている。

そしてジョブズは、「それを信じること」の大切さを強調している。


「失敗してよかった」

彼は演説の中で何度かこの言葉を伝えている。




「大学を辞めて良かった」

「自分の作った会社から追い出されて良かった」

その結果、底の底で初めて気づくものがある。


ゲーテが言っている。

「涙を流しながらパンを食べたものでないと、人生の味はわからない」

みんな表現が違うだけで、同じことを言っている。

さて、明日もがんばりますか。

2012年2月16日木曜日

在留証明書

この間大使館に行って在留証明書をいただいてきました。

Napir通りから少し入ったところにあります。Tangling Mallからは少し歩くだけなのですが、真昼間の2月はとっても暑く、ちょっとの距離でしたがタクシーに乗ってしまいました。段々暑さに弱くなっていっている自分を感じます。

来た頃にオーチャードを毎週歩いていたのとは大違いです。


在留証明書の発行は、在留届を出していれば取っても簡単で15分ぐらいで発行してもらえます。但し以下をお忘れなく。

1)パスポートあるいはEP

2)19ドル(1枚につき、おつりはないように)

3)住所証明書(StarHubとか公的に近い書類で自分の住所が確認できるもの)

以上です。詳しくは日本大使館へ。


って何故在留証明書であって、住民票でないか。


それは私の住民票がもう日本にはないからです。市役所で転出届を出す時に転出先は

「シンガポール」とだけ書かれていました。それでいいんです。

なので詳しい住所を証明したい場合は、大使館に行って「在留証明書」を発行してもらわなければなりません。

ちょっと面倒ですけど。ちなみに開館時間が極めて短いのでご注意を。

詳しくは下記へ

在シンガポール日本国大使館

2012年2月15日水曜日

単語

futile
 
役に立たない, むだな, むなしい
hostile  
敵の, 敵国の
scrotal  
陰嚢
Orchidectomy
睾丸摘除術; 除睾術; 睾丸摘出; 睾丸摘除; 睾丸摘出術
orchitis  
こう丸炎; 睾丸炎; 精巣炎
pyloromyotomy
幽門筋層切開術; 幽門筋層切開; 幽門筋切開術; 幽門筋切開
orchidopexy
睾丸固定術; 睾丸固定
hyperaesthesia
触覚過敏; 知覚過敏
Mittelschmerz
中間痛
dyspareunia
不感症; 異常性感症; 性交疼痛; 性交不快; 性交不快症; 冷感症; 性交疼痛症; 異常性感
Peroneus brevis http://uwl.westatic.com/img/icons/iconVcOr.png
 
短腓骨筋
exuberant  
生い茂る, 繁茂した
cauterise  
鈍感または冷淡にさせる
alginate  
アルギン酸塩; アルジネート
hippuric  
carcinoid  
癌様腫; 類癌腫; カルシノイド; 癌様体; カルチノイド
Sural  
腓腹の

花神、大村益次郎、宇和島

大村益次郎は宇和島に来ている。

田舎の村医をしていたところ、時代の要請で宇和島へと招かれる。

その大決断を促したのが、伊達家なのだがその中でも尽力したのが知る人ぞ知る松根図書である。

お尋ねものだった高野長英や大村益次郎に目をつけ、大村を軍艦造築のために招聘している。

その後の大村の活躍は言うまでもない。大村益次郎が靖国に合祀されているのもあまり知られてはいないが有名な話。


宇和島藩のために尽力し、日本全藩に先駆けて藩艦を開発した立役者、松根図書。


彼が住んでいた場所に今、市立宇和島病院がある。


http://www13.plala.or.jp/shisekihoumon/uwajima3.htmより参照

direct and indirect inguinal hernia

医師国家試験にもいいかも。

You Tubeはやっぱりすごいですね。

2012年2月14日火曜日

KIV V-P shunt

KIV cranioplasty

KIV tracheostomy

KIV GW

KIV clipping


で、KIVって何?


こっちに来てすぐ、ちらほらとKIVという単語が聞こえてくるようになりました。シンガポール人はBとVとをあまり区別しない人もいるので、KIBのように聞こえることもあります。


日本で学んだことのない種類の言葉でした。


「~の予定」 「~のつもり」

が意味です。

Keep In Viewの略です。

今ではとっても便利。

医療系でしか通用しないのかと思っていたらそうでもない。 家族説明した時に、「OK, KIV Clipping tomorrow, right?」と言われたことがあります。身なりもよく英語もきれいな方でした。人にもよるのでしょうけれど、業種によってはKIVを使うのでしょう。日常的に使われているようにも聞こえました。

KIVは毎日使っています。

 are gonna doing

とか

are planed to

とか

 going to

とか使わずに、ただKIV と言えばいいのですから。

あら、シングリッシュになってきたかな。。。

NUSから

NUSからMRCS登録完了の通知が来る。かわいらしい手書きのletterで来る。すごいな。公的機関からこんな手紙をもらったことはほとんどないので、ちょっとうれしい。

さあ、がんばるか。

EverNote大活躍。今ではこれなしでは勉強できない。メモ書きして、適当にならべて、タグ付けは時間の関係上せずに、書いては新しいノートを作る。ノートブックにもいれない。超適当。

EVERNOTEを継続させるコツのサイトをみた。

「まとめすぎないこと。それが一番です」

なるほど。

ノートを取ると人はまとめたくなる。僕の性格上書いたノートを保持することがいつも困難。

なのでEVERNOTEは自分の目的にぴったり。

空き時間に携帯でEVERNOTEみて勉強しています。

We and I

Whenever I explain to the family members and patients, I try not to use the noun, " I ". Try to put emphasis on " We" to highlighten the importance of team involved in these treatment.

 Medical officers tend to use the word " I ", however,  we recommend to use " we" in stead of  " I ".
First of all, MO is not in charge of decision making process. We have to recognize the presence of responsibility. Second of all, we have to realize all the time that we are under one team.

Sum it up, I try to use "we" whenever I speak to the family, patients and other team members.

 I believe this attitude will change the behavior of how they approach to the team projects.

2012年2月12日日曜日

WantとWon't

この曲の歌詞が日本人にはちょうどいい勉強になりそうな気がしてUPしてみました。

Holly Coleの「Cry if you want to」です。

歌詞の中で

Want と Won't が交互に使われています。微妙なアクセントの違いなんですがほとんど同じように聞こえるところもあります。

非常にわかりやすい歌詞なんですが、それが故か心を強く打たれます。

Won'tと言う時の語彙がWantに比べやや強く発音され、こもった音になっています。歌でありながら非常に聞き取りやすい歌声なので、ちょっと休憩がてら聞かれてみるのもよいかと。

2012年2月11日土曜日

MRCSの合格率


MRCSの直近合格率を調べてみたら概ね60%だった。

これで大体試験の概要がわかった。

とりあえず受けてみる人が2割ぐらいか。

本気でやっている人の合格率は8割とみた。

気を抜いた人の合格率は五分五分。

そんな感じの試験のようだ。





DUKE-NUS

前回MRCSについて書きましたが、今シンガポールの医学教育は変わろうとしています。従来のイギリス式システムから米国式システムに移行過程の真っただ中にいます。

MRCS, FRCSなどを取っていくものからこれからは、M.D.を取得する形になります。今現在働いているスタッフは旧式制度の卒業生です。

やはりアメリカは凄いと思います。教育制度をそのまま輸出出来る国力と国策・民間力を持っているのは素晴らしいことです。日本で言えば、東大式教育を輸出する、などにあたるのでしょうか。

教育をパッケージで輸出するという政策は現在のunifyされつつある時代に最もマッチしたビジネスモデルだなと思います。日本のODAが国策として円経済拡大を主題に入れていたように、同じシステムを移動させるということは、その経済圏での経済活動拡大・延長を意味します。そこにはまた「USMLE」の受験料、STEP3の講習料、教科書、学校、あらゆる産業が付随してきます。その前にTOEFLなども必要になるでしょう。TOEFLの目標点数に達するまで平均5~8回の受験を日本人はしています。これだけで10万円単位の支出です。もちろん受けてはアメリカ企業です。


日本でこういうシステムパッケージ販売は模索できないものでしょうか。

おそらく日本は包括されていくほうに含まれるのだと感じます。

第一には日本語というローカル言語が輸出を阻んでいるからです。同時に人材の輸入に対する障害にもなっています。それを保護と呼ぶ人もいれば、障害と呼ぶ人もいます。立場の違いかと思います。そのため人材不足の場所、ナースなども海外からの輸入が極めて限定されています。表音言語しかないフィリピン人に漢字の読み書きをさせるという、とんでもないことをさせる国です。「来るな」と言っているに等しいと思います。会話能力・コミュニケーション能力があれば漢字はそれほど求められないのではと思います。医療器具・機材・薬剤のほとんどはカタカナです。病院評価機構に「常時5カ国以上の同時通訳に対応できること」と文言を加えればどうかと思っています。英語・中国語・フランス語・フィリピン語あたりに取りあえず対応できるようにしてはいいかなと思っています。


第二に、日本の教育課程そのものがアメリカ式になされており、アメリカ式postgraduate studentにするのはそれほど難しくないような気がします。そうすれば医者の数は減ると予想されます。医師になる人は高校卒業時にではなく、大学卒業時に決断することになります。
また医師ではなくパラメディカルの要請が可及的課題なのだと思います。医師を社会インフラとして効率的利用をこれから本気で考えていかないといけないと思います。いままでもたくさんの方が考え続けてこられたでしょうけれど、現場と机上の乖離はこれから良くなることはなく、ますます悪化していくでしょう。この10年で有能なActive Doctorの数は減っていくと予想されます。専門特化された医師が特定の場所に集う時代がすぐそこに来ています。人口5万人以下に総合病院がなくなる日はそう遠くないように感じます。まだ人類は何が一番いい医療体制なのか、摸索中なのでしょう。


第三に、日本の公的機関に現時点でそこまでのアグレッシブな勢いや意見を感じることがあまりありません。海外にいるからかもしれませんが、私の見聞きする範囲では民間がもっぱら海外進出を手がけています。
サムソン総合病院のようにUSの総合病院モデルとして、JCI規格基準一致病院として認知されているような病院で海外進出を経営的にやっていこうとしているという話はまだ耳にしません。ちらちらとはあるのですが、John Hopkinsのようなモデル輸出型総合産業の話は残念ながら民間からしか聞こえてきません。
あるならどなたか教えてください。



つれづれに書いてしまいました。

2012年2月10日金曜日

how to sit in the MRCS

MRCSというのはなかなかわかりにくい試験だと思います。

日本人にはかなり馴染みがない試験の範疇に入るのではないでしょうか。医学生で海外に行きたい、海外で臨床医になりたい、と思っておられる方のほぼ99%がUSMLEを準備されています。USに行きたい、というよりもむしろ「海外→アメリカ」という思考がほとんどだからだと思われます。

それも当然で江戸、明治と日本の医療はオランダ、ドイツからの輸入と変遷し、戦後60年はアメリカ主導のシステムが成り立っているからだと思います。大きな時代の枠組みの中では、日本はまだ戦後だと思われます。戦後公布された憲法の修正もまだ一度もありませんし、時代の区切りとしては「戦後・アメリカ主導型日本」でよいかと思います。

一方、UKに行きたい、と言う人はMBBSやMRCSという言葉を聞き及んでいるかと思います。私は実は医学生時代にはMRCSという言葉すら知りませんでした。私もUSMLEを勉強しようとした医学生の一人です。

UKシステムでは医学部卒業の際に受ける卒業試験をパスするとMBBS(Bachelor of Medicine and Bachelor of Surgery: 医学学士)という名称をもらえます。この後Housemanshipを行いMO、Registrarと進んでいくようです。このRegistrarになるためにはMRCS、MMedを受ける必要があり(科にもよるようです)、これに合格して初めて外科系Registrarになれます。


外科系Registrarになるためには最低1年程度のGeneral SurgeryでのMO経験が求められており、そのために各MOは外科系に進みたければ、GSなどの外科系を回ることが義務つけられます。


 外国人がMRCSを受ける際はINTERCOLLEGIATE MRCSを選択しなければなりません。2011年の1月より試験内容が大幅に変更になっています。


 気になる人は下記サイトへレッツラゴー



Welcome to MRCS January 2011 (Overseas candidates only)

neuro oncology conference

本日はシンガポールのneuro-oncology sessionがありました。トピックはlow grade gliomaにおける腫瘍摘出とその後の後療法のcontraversy、iMRIのRCT、5-ALA、photon therapyについてでした。

こういうアップデイト聞いておかないとすぐ忘れてしまいます。

講義形式の勉強会は可能な限り出るようにしています。座っているだけで最新の知識を得ることができるので、ずぼらな私には最高です。

国内のUPDATEをすぐ近くで聞けるのは小さな国のメリットですね。数は少ないですが、みんな頑張っておられます。

2012年2月9日木曜日

how to manage on-call?

Today on-call again.

Just a quiet night which I never experienced before. There are somehow so many cases in terms of head injuries.

I realize that generally speaking, Singapore is a safe country but also have some accidents which result in head injuries unfortunately...which may ring my mobile even in the midnight.

Hope, may Singapore stay in peace.

2012年2月5日日曜日

宣言

前までの目標はTOEFL100点だった。

目下の目標。

MRCS合格。

受けてみましょう。受けるからには受かる。

あと2ヶ月しかない。またゼロからのスタート。それもまたよし。

やると決めたからにはやろう。


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2012年2月3日金曜日

救急外来へ向かう時

携帯が鳴り救急外来のTELが画面に現れる。
EDのMOがまくしたてるように患者の状態を早口で説明し始める。年齢・性別・国籍・既往歴・状態・画像所見・血圧。
患者IDを確認し目の前のPCで画像を確認する。

「今から行くよ」

そう言ってエレベータを下りて行く。提示された患者の状態を反芻し、これからやるべきことを知らず知らずリストアップして準備している自分に気づく。

特に週末の救急外来は大混雑をしている。トリアージナースが5つぐらいあるブースでひっきりなしに患者を診察し、トロリーがあらゆる廊下を駆け巡り、倉庫みたいにバカでかい発熱患者用のブースに何十人も患者が寝かされている。蘇生室はCPAの患者が運び込まれ、慣れた看護師と医師があっという間にstabilizeさせていく。policeが物々しい格好で患者に付き添い、SDFの救急車がサイレンと共に救急外来入口に到着する。

そんな中を一人蘇生処置室に向かって歩いていく。

緊張の時間。

日本でならできることも、ここではまだシステムに慣れていないために困難を伴うことが少なくない。FFPの用意、ICUとの交渉、家族との話合い、Ope場の準備とその適切な連絡。

色々な可能性を考えながら怒号飛び交う救急外来を通る。救急車が到着するメインロビーだけで体育館ぐらいの広さは十分ある。

英語は基本通じない患者が多い。ERにはたくさんの人種・国籍の人が来る。通訳はNsがしてくれる。英語で患者に質問し、Nsが訳し患者が答える。マレー語の時もあればマンダリンのこともある。

随分とシステムに慣れてきたのはあるけれど、この一人救急外来へと歩いていく時の想いはいつまでも忘れず持っていきたい。日本でやっている時とは根本的なところで異なった、また違う種類の覚悟が求められていることを痛感する日々。

同じアジア人として、出来ることをやっていきたい。少しずつ。