2011年11月30日水曜日

「道をひらく」 -松下幸之助ー


ユニクロの柳井会長も心の師と仰ぐ松下幸之助氏の叢書のひとつ。


難解な言葉など何一つなく普遍性の高いメッセージを送り続けてくれています。

とても大切な言葉ばかりなので、一部紹介させていただきます。

道半ばでふと立ち止まってしまった人には、心にしみる言葉だと思います。

本当は全文紹介させていただきたいのですが、著作権を考慮し一部抜粋、紹介とさせていただきます。



自分には自分に与えられた道がある。
天与の尊い道がある。
どんな道かは知らないが、ほかの人には歩めない。
自分だけしか歩めない、二度と歩めぬかけがえのないこの道。
・・・・・・・・・・・・・・・
それがたとえ遠い道のように思えても、
休まず歩む姿からは必ず新たな道がひらけてくる。
深い喜びも生まれてくる。

2011年11月29日火曜日

EP in principleと医師登録

In-principle EPを持って入国審査OK。Embarkment Cardは記入しないといけなかった。事前にしといてよかった。ほんちゃんのEPが出るまではいるわけですね、ふむふむ。前にも経験したくせにもう忘れている。手続きなんてそんなものなのかもしれません。



いよいよSMC登録とEP発行。In-Principle(原理上)は発行されているので事実上の労働ビザでの入国と相成りました。


このIn-principleというのはこの種の手続きをして初めて知った単語。他の国でも使われているんだろうけれど、まぁ海外で労働従事する人以外はお目にかからない書類なんでしょう。ちらっとネットサーフィン(古いか)したらニュージーランドの例がいくつかちらほら。


これからClarke QuayのMOM行って、写真撮って、指紋とられて、なんだかんだしないといけない。



シンガポール留学・臨床への道も佳境に入ったようです。

なんだかんだと2年近く続けていたブログ。

この題でのブログは一旦終了でもいいのかな、と前々から思っておりました。

臨床留学に興味がある人は、どんどん来ていただいたらいいかと思います。

メールいただいたら多少お手伝いできることはあるかと思います(多少です。99%は自分でやることばかりです)。



2011年11月26日土曜日

Simon and Garfunkel - The boxer

歌詞を初めてちゃんと聞きました。

 一部抜粋。永遠の真実。生きている人間には。



I am older than I once was
But younger than I'll be  





 

携帯電話

携帯電話購入を検討中。現在も持ってはいるものの激安プリペイドなのでSMSも見にくいわ、画像も受け付けない。。これでは業務に使えない。

しんがぽーのみなさんはほぼ100%スマートフォンを持っており、チームごとにCT/MRI画像を送りまくっています。目の前にいる同僚にも。。

ということでプリペイドを脱却し、本契約へと下調べ。

今はStarhubを使っているので、将来的なことを考えてStarhub路線でいこうかと検討中。日本でいうSoftbankみたいな感じなんでしょうか。あとSingtelがNTTかな。m1がWILCOM?よーわからんのだけど。

とにかくこっちは携帯が契約なしでかえるので選びたい放題です。無料携帯がほしければ契約ごとに決まりがあり、2年契約で携帯1個無料、みたいなキャンペーンがあります。

契約は上記3社とどことしてもよく、その後携帯を好きなように変えることができます。NTTと契約して、自宅電話を家電販売店に買いに行く、という感じでしょうか。

国内でiPhone3Gを粉々にし、契約を解除、最敬礼で我が携帯を見送ったのですが、手放して半年。ようやくまともな携帯を購入することができるようになりました。

さて、何を買おうかな。

SAMSUNGかHTCがいいな。iPhone4Sいいけど高いな。

HTCも日本語化パッチで簡単に日本語入力できそうだし。

2011年11月25日金曜日

医療システム①

さて、まとめよう、と思ったのだけれど、これ以上ないだろうというぐらいわかりやすくまとまっているサイトがごろごろ。

手抜き。

東京医科歯科大学のPowerPointが非常によくまとまっていました。
http://www.meti.go.jp/committee/sankoushin/kihonseisaku/002_04_02.pdf



あとコラムシンガポールがルポ風にCPFについて説明してくれています。
http://cgi.geocities.jp/yanto_nippon/column/SocialInsurance.php



CPFのサイト。ここがソース。
http://mycpf.cpf.gov.sg/Members/home.htm


CPFという制度は、家族制度と個別制度をうまく取り入れているなという印象を得ました。
今の日本の社会制度は、医療について言えば「社会還元型」、シンガポールは「家族還元型」といえるかと思います。

というのも、皆さんの払っている社会保険料は払った瞬間自らの手を離れ「市町村」レベルの大きな賽銭箱に入れられるからです。そこに「あなたが払った社会保険料」という「なまえ」は消えています。控除はされます。

シンガポールの場合、払った社会保険料は「名前」つきで個人口座にとどまります。

この結果どのようなincentiveが働くのでしょうか。

日本の場合「使えるうちに使わないと損」という発想になります。実際医療負担の極めて少ない層は「もっと薬をほしい」といわれます。生活保護世帯や母子家庭世帯です(医療費は実質無料です)。母子家庭を維持するため婚期に至っても結婚されない方もおられました。いつも彼氏さんときているにもかかわらずです。籍を設けると母子家庭から外れるから、というのが理由だそうです。
飲めもしないような量の頭痛薬をひつように求める生活保護の方がおられました。問い詰めると「友人がほしいというから」と白状されました。これが現実です。
ただこれも見方を変えれば「医師が十分な処方をしてくれなかった」となるのかもしれません。


一方、ぎりぎりの生活をされている労働従事家庭では、忙しい合間を縫って薬をもらいにきます。検査もいらない、お金がないから、と言われることも多々ありました。


こういうイビツなシステムが今の日本の現状です。一部の貧困層といわれるところから「医療が満足に受けられない」というのも事実だと思います。不要な医療を切る、という英断は政権与党ならできるのではないかと思うのですが、どうでしょうか。

これもかれも、「他人のお金」という考え方が根本にあるからだと思います。「自分のお金」ではないというのは制限なく使用される原因のひとつでしょう。


シンガポールはどうかというと、個人の「医療年金」を積み立てます。

健康であれば、使用することなく、将来より多い年金をもらうことができます。

タバコを吸い、酒を飲み、DMを悪化させれば、まず枯渇するのは自分の医療年金です。将来もらえる年金は激減します。

健康へのincentiveが働いています。

そしてCPF積み立てが不可能な人々に対してはMedifundが用意されています。ある程度強制力のあるもののようです。

すぐ隣にGDPが4倍近く異なる国が存在する国家です。潤沢な福祉を提供すれば経済移民が止まりません。そういう状況も働き、「小さな政府、自己責任、国家に頼り過ぎない人材」を育もうと血の出るような努力を積み重ねてきた国家だといえるでしょう。

2011年11月22日火曜日

シンガポール医療制度のKeywords

今それなりにシンガポールの医療勉強中。


とりあえずまとめる暇がないので、Keywordsのみ。

・Medisave

・Medishied

・小さな政府

・CPF準拠金

・民間保険

・民間病院と公立病院

・クラスによる政府補助金

・医師不足

・高齢化社会

・ポリクリニック

・低所得者と専業主婦問題


等々でしょうか。

2011年11月19日土曜日

シンガポールの医療制度

これからシリーズでシンガポールの医療制度を紹介していきたいと思います。

あえて宣言するのは自分の勉強のためでもあるからです。働いてみて実感することも多かったのですが、わからないことも多々ありました。

実際の臨床現場と制度との違いなども記載できればなと思っています。一応5、6回で終了できたらなと思っています。

1)シンガポール政府の基本医療政策

2)公的医療制度

3)病院政策

4)外国人医師の現状(SMC年次レポートより)

5)制度と医療状況について

6)雑感


このあたりついてまとめることができたらなと思います。

2011年11月18日金曜日

シンガポールとHDB

シンガポールと住宅は切っても切り離せない大問題。

HDBです。

Housing and Development Board

 シンガポール建国と共に、「シンガポール人皆が安心して住める家を、自分の住居を誰もが持てるように」というコンセプトから生まれた集合住宅です。

日本でいう公共住宅なのですが、「買う」ことが出来るという点が大きく異なると言えるのではないでしょうか。所有は原則99年可能のようです。まだ勉強不足です。

知りたい人はWikipediaで!!!

2011年11月17日木曜日

シンガポールの所得税

ンガポールの所得税は安いとはいうものの、どれぐらい安いかはなかなか判別しがたいところ。
ということで、一挙公開。
注意)UPDATEはちゃんと自分でしてくださいね。

シンガポールでは永住者、外国人(あなたもシンガポールでは外国人)問わず所得税率は一定です。ではなぜ安いかと言われると、住民税がないからです。年収1000万円以上の方はこのダブルパンチの痛みを味わっていると思います。
ただ日本は「源泉徴収」という、素晴らしい制度を採用しているので、年末調整の税金還付で怒るどころか「喜んだり」しているのです。いったん収入を得てから税金を納付するシステムだと、たぶん頑張っている人達は本気で怒ると思います(つまりそれと同等のサービスを受けている感覚がない)。
ではご紹介です。シンガポールに税制上年限内に183日以上滞在もしくは労働した場合、すべて累進個人課税が適応されます。税率は0-20%です。下記ご参照ください。
(例)
1ドル=59円(超円高!!!)として
1000万円の収入は約170000S$です。
税率は17%として28900S$=170万円です。
参考になりましたでしょうか。

Tax rateIncome
o%First S$20,000
3.5%Next S$10,000
5.5%Next S$10,000
8.5%Next S$40,000
14%Next S$80,000
17%Next S$160,000
20%Above S$320,000

Friends/フレンズ シーズン10


あぁ、4月から見始めた「Friends/フレンズ」がとうとう最終シーズンを迎えました。

思えば長い月日。来る日も来る日もフレンズ、フレンズ。


TOEFLの勉強片手に、フレンズ。

ご飯食べながら、フレンズ。

寝転びながら、フレンズ。

むしろ、寝ながら、フレンズ。

はっと目を覚ましたら、フレンズ終了。

というくらい観ました。たぶんどのシーン聞かれても「ああ、あそこね」と言えます。断言できます。

中には「50回以上見た」というツワモノもおられますが、その人は英語もフランス語も仕事で使っておられます。

大阪生まれ、大阪育ちのMade in Osakaが「字幕なし」でアメリカドラマを見れるようになるとは。

会話のレベルは、、、レベルはとっても低いことばかり話しているんですが、Chandlerの「冗談」で笑えるか、早口のMonicaとRachaellの口喧嘩にどれだけついていけるか(まず初めに見たらほぼついていけません)。ロスのpaleontologyの話題どこまでついていけるか(進化論を信じていないフィービーとの会話は絶妙)。

しかし良い時代になりました。僕なんかは中学校の時に紀伊国屋でPaperbackとテープ買ってきて読んでたくちなので(しかもディッケンズ!!!)、こんなのがもっと早く出ていたらまた違ったでしょうね。

字幕なしで何回も見て、なんとなくストーリーが入ったら次は意識してわからないところをピックアップして、単語のつづりを予想して、字幕で確かめて。。

そしてわかったことがあります。聞きとれていないところって実は

めちゃくちゃ簡単な英単語で成り立っていることが極めて多い、ということです。

英語上級者ならすぐわかるんでしょうが、なかなかこれが掴めません。でも気付きました。

この中学生英単語レベルの聞きとれなかったところをそのままにしておくか、絶対聞けるようになるまで聞くか。

これが全てなんだとわかりました。もちろんNativeじゃないんだから単語を覚えていく努力は死ぬまでしていかないといけないでしょう。どんなにリスニングを頑張ったって、「修正憲法第何条」とかはいつまでたっても言えません(これも実はFriendsに出てきます)。。ただ中級学習者でありながら上記の点をおそろかにして、

わかったつもり

を続けていくと、たぶん伸びないと思います。そしてこれはおそらく、

絶対的なINPUT量を膨大に増やすことでしか解決できないのでしょう。僕のリスニング力が上がった一番の理由は、

1)とにかく膨大なINPUTをする

2)それと同じくして、いわゆる、Conscious listeningを徹底する

そして最後に

3)いいmentorに出会う

  です。

英語の話で、「単語力が一番」とか「とにかくただ聞いていなさい。理解できなくてもいいから」、「真剣に一語一句わかるまで聞きなさい」とか言う人がいます。

要は全て正しいのだと思います。

ただ本当に大切なのは、

 「今あなたはどのレベルにいて、何が必要なのか」ちゃんと見極めてくれるmentorが必要だということです。

 Nativeがmentorであるよりも、熟達した英語学習者に教えを請うのが最も近道だと思います。どこでつまずいているか手に取るようにわかるからです。コンクリートが固まっていないのにすでに「豪華な家具」を置こうとしている人もいたります。私がそうだった気がします。

フレンズに出会っていなければ今の英語力が獲得できたのだろうか疑問です。たぶん、一生の思い出になるでしょう。


 嗚呼、シーズン10突入。どうなるレイチェル!!ロスに同情!!

en bloc/エンブロック、アンブロック、オンブロック??

以前先輩の前でこの「en bloc」を「エンブロック」と発音すると笑われました。

アンブロックだよ、と。

その時はああ、そういうものなのだと深く考えもしなかったんですが、英語ではそんな発音も表記もないよな、と思っていました。(明らかに私の勉強不足です)

私の持っている辞書では(Oxford Modern English Dictionary)

en bloc/

as a group rather than separately.


でした。

由来はフランス語。[French : en, in + bloc, lump, bloc.]とのこと。

Nativeさんに発音してもらったら、「オンブロック」に聞こえる。

発音記号は    ɑːŋblάk





そういえば誰かが

POTATOぽてぃとポテトになったのに、なんでTOMATOとめぃとなのにトメトにならなかったんだ??」




と言ったのを思い出しました。


外来語をカタカタ変換する際に、実は隠された悲しい秘密があるのかもしれません。


en blocぐらいの英語は「一塊として」と言ったほうが語感的には締まる気がするんだけどな。





2011年11月15日火曜日

悪玖夢博士の経済入門

悪玖夢博士の経済入門

橘玲(たちばな あきら)

お勧め度★★☆☆☆
 橘玲さんの本は大体目を通している。
最初に「マネーロンダリング」を読んだ時の感動は忘れられない。どん底にある人間を救った出来事が最後に出てくるのだが、これが衝撃。そしてそれがただの小説やおとぎ話でないであろうというリアリズムが最初から最後の一行まで貫かれている。こんな経済小説があるのだろうかと思うほどに忘れられない本だった。


 Clarke Quayにあるブックマートに置いてあった一冊。内容はあまりないのだけれど、行動心理学の基本原理を一つ一つお話にしてくれている。面白いっちゃあ面白いし、あえて読むかと言われれば、他に読む本があるとも言えるぐらいの本。橘玲好きの人には、「あぁ、こういうのも書きたかったんだろうな」というちょっとした息抜きをしてる感があります。まぁ気晴らし程度に良いのではないでしょうか。

2011年11月14日月曜日

FRIENDS/フレンズ season 9

英語学習の一環で見始めたフレンズがようやくシーズン9を迎えました。内容は10年も前のものですがまったく古さを感じません。

効果音とかミュージックやらアクションシーンなどほぼ皆無で、Fancyな会話が徹底的に進んでいきます。英語学習には最適かと思います。

私の英語学習mentorから勧められた英語勉強法ですが、この映画でBasic Conversationをほぼ網羅したような気がします。学校では習わないけれど、生活には必須の会話です。

「Friends」ファンは英語学習者に実は多くて結構これで学んでいる人がいるようです。「Friends」はどうもと言う人は、好きなDVDを選んだらいいと思います。

ちなみに「Friends」にはこんなファンサイトがあります。本も出しておられます。


DVD一巻2時間40分で9巻まで見たので、、、96時間!!!

しかもシーズン1~5ぐらいは最低3回は見ている。

でもこのINPUTが必要だった今実感。シーズン1見た時は全然聞きとれなかったけど、今見たら普通に理解出来ています。さすが「フレンズ」。

2011年11月13日日曜日

祝杯

医師免許承認を受けて、友人が祝杯を上げてくれました。CHIMESの中にあるおいしいステーキ屋さんで、Happy HourのTigarで乾杯をいたしました。


観光地のど真ん中であり、すれ違いざまに日本語が飛び交うのもなんだかすごく新鮮で、 あぁ日本語だぁという気分でした。

海外で自力で就職することが、異文化適応することがどういうことなのか。痛いほど知り尽くしている身の上同士で、ささやかながら乾杯をさせていただきました。


日本に今静かに、しかしひたひたと進行しているこの現象は何なのか。

それを話しあっていました。

まずは「資産流出」。相続税・住民税のないシンガポールに拠点を移し、ビジネスを有利に行っている日本人及びアジア人。シンガポールではいわゆる法人税は最高18%であり、平均すると10%前後。初期設立会社には税制優遇があるので実質はるかに低い税率考えられます。

中堅医師であれば住民税・所得税だけでおそらくビジネスクラスでシンガポールー東京を数回以上(中堅勤務医なら10回可能かも。。)往復できると思います。

 資産流出の次に来るものは何でしょうか。

やはり、「頭脳流出」なのだと思います。私の頭脳などFairPriceのお得品ぐらいなので数にも数えられないでしょうが、癌研究、バイオ、水事業、あらゆる分野でアジアからの頭脳がシンガポールに参入してきています。直近では三菱レイヨンの水事業に関するシンガポール公共事業庁との覚書提出、などでしょうか。
  ただこういったマスな動きでない、ミクロな動きのダイナミズムを最近強く感じます。そういう方々と面識を持ってきた、からなのかもしれません。


 シンガポールの格安ドミトリーの一角に、ぽつんと日本人が座っている。
聞いてみると

「就職で来ました」という。

またアジアを飛び回っている医師がいる。今度シンガポールに来る日本人

麻酔科医の方がこられる。

 小さな動きです。耳を澄ませ足音を立てずに傾聴しなければ聞こえないようなか細い声だと思います。あるいは、無視することさえできるぐらいの小さな雑音かもしれません。でも私を含め、海外で腹をくくっている人々と話し合えばあうほど、確信に近くなってきました。

 日本のワーキングプアでいるより、いっそ海外に出てしまおうということなのでしょうか。


 その声が、音が段々大きくなってきているな、ということです。

 アジアは旅行する場所から、就職・起業する場所に変遷していっているまさにその場に自分が立っているような気さえするのです。 

 ただ、その「思い」と「英語力」とのギャップに現実を思い知らされた人の姿も見ています。ジャンプするには、一度しっかりとしゃがまないといけないようです。 ただここ近年で語学教育は格段にレベルアップしているので、Gatekeeper的な役割を持つTOEFL,TOEICへの抵抗感はドンドンなくなっていくでしょう。


 これが10年後の日本にとって何を意味するのかなど、経済を勉強していない私としては皆目見当もつきません。 目の前にある医療と病に対し、力の限りやっていくしかありません。







2011年11月12日土曜日

シンガポールが求める英語力とは

 シンガポールが公的に求める英語力とはどのようなものなのでしょうか。 




それはまず知っておかなければいけないことは、英検、国連英検、TOEICは評価されないということです。


下記がSMC (Singapore Medical Council)からの抜粋です。




1  Foreign-trained doctors from medical schools where the medium of instruction is not English will be required to pass an English proficiency test, e.g. International English Language Testing System (IELTS) test [at least a score 7 for each component, i.e. listening, reading & writing] or the Test of English as a Foreign Language (TOEFL) [at least 250 marks for computer -based test, 600 marks for paper-based test or 100 marks for internet-based test] or Occupational English Test (OET) [at least Grade B]. All test results accepted by SMC are  valid for 2 years based on the date of the test.

  日本人は学部教育を日本語で受けているので、語学試験が必須となります。IELTSとTOEFL、OETがあります。日本でとりあえず accessabilityが高いのはTOEFLでしょう。IELTSは東京と大阪に学校がありますが、特に地域に住んでいる方には不利なことが多いで しょう。

  印象としてはIELTSで7.0を取るほうが比較的(あくまで比較です!!)容易かもしれません。しかし大前提として、「IELTSの学校に通う」が必要 です。interviewに関してはIELTSで直接指導をいただかないとなかなか難しいのではないかというのが私の印象です。何故なら、面接官がそのま ま講師である場合がほとんどだからです。

  ではOETはどうでしょうか。OETは正直私にはわかりかねます。少し調べてみましたが、アクセスは他の試験に比べわるそうです。あえて受けたい人はどう ぞ、という感じでしょうか。
 ただ資料も少ないですし、私が真剣にではないですが、それなりに探した中でもそれほど情報が集まらなかったので、、、必須でないのであれば情報の少ない試験を目 標にする必要はないのかもしれません。オーストラリアでの医療従事を目指す看護系の方が良く受けている印象があります。試験は情報戦の一面もあるので、情報の少ない人は損をする可能性が高くなります。


 ということで、情報が多く、かつあらゆる場所で試験が行われているという点で、やはりTOEFLが最も妥当ではないかと考えています。シンガポールでは2ヶ月先 まで試験がすぐ埋まってしまいますが、マレーシアのジョホール・バルまで足を延ばせば(シンガポールからバスで1時間足らず。慣れたら東京―大阪よりはる かに楽)、試験が多くあります。ジョホール・バルは穴場です。会場もそれなりです。

 もちろん、いままで受けた試験会場で一番は大阪の「中津会場」です。ここに敵う試験会場にまだ出会ったことがありません。


 ではTOEFL100点ってどれぐらいなのか、というと、、これが難しいのです。普通に勉強してきた人なら少し勉強すれば70-80に上がるのですが、90以上の獲得が大きな壁だと思います。


 すごい大胆な言い方をすれば、「National Geographic Channel」 を字幕なしでほぼ9割理解できたら、良い線なのではないでしょうか。BBCやCNNはTOEFLが求める単語、理解力とはまた違うものなので、リスニング 力以外あまり比較にならないと思います。ただやらないよりはやったほうがいいので、iTunesなどでRadio BBC 4を聴くなどするのが良いと思います。

   このレベルは、一般大卒日本人を対象にしても、かなり高い英語力が求められていることがわかります。USAでMBAを取りたいなら100点は最低必須で す。アイビーリーグに行きたいならたぶん110点以上(つまりほぼ満点)でしょう。そしてそういう人は高校~大学時代から準備していますので、また話が変 わってくると思います。
 
 ということで、Singaporeが求める英語力は上記の如くです。見方を変えれば英語さえ出来ればどこでも専門職が出来る、ということです。今でも連絡を取っているStockBrokerの男性は、本土の中国人ですがオーストラリアで教育を受け、今はシンガポールで金融業をしています。


 Toa Payohの図書館に行った時、マレー系である初老の男性が脇目も振らず真剣に本を見ながら何かをノートに書き写していました。
 英単語でした。高校1年生が習うぐらいの英語。僕はその姿に強く感動しました。「趣味でやっている」とはケタ違いの雰囲気の中で、一心不乱に単語を何度も何度も書き写していました。

  土曜日の昼下がり、その隣の机で英語を覚えていたのが私です。



2011年11月9日水曜日

approval from SMC

長い時間でした。

Clinical Observership終了からはや数カ月。

今日メールで


「医師免許申請承認」

をいただきました。

TOEFLも課題点を越え、あとは書類審査だけだったのですが、これもどうやら無事通過したようです。

これでシンガポールでの臨床留学に関する一通りの線路を通ったことになります。


こういう風に欧米だけでなくアジアを見据えた方は少ないのだろうなと思っていましたが、この11月にまた別の日本人医師の方が来られることになっています。

私がシンガポールを目指したのはやはりアジアに魅かれていた、ということが一番なのですが、もしかしたらこういう想いや風潮というものは、あるきっかけを境に、同時多発的に起こるのではないかなと考え始めています。

もちろんそれは、僕がこの半年でシンガポールに向かう多くの日本人に会ったことも影響しているのだと思います。観光ではなく、就職としてここを訪れる人の多さに驚きました。


なぜシンガポールを選んだのか。多くの人が尋ねます。
「いくなら、絶対アメリカやろ???」と真顔で言われたこともあります。無言で笑うしかできませんでした。

あえて言語化するならそれは

 いわく言い難い衝動


としか言えないような気がします。年齢的に決して若くなく、かといって歳をとっているわけでもない30代半ばの人間が何かに挑戦する。真正面から罵られたこともありますが、その言葉を受け入れるしかありませんでした。むしろ、真正面から言ってくれたことに、今は感謝しています。


今TOEFLも終えて思います。

もっと勉強しておけばよかった


もちろん一般的な医師に比べたらかなり英語を意識的に勉強してきたほうだとは思うのですが、学生時代にUSMLEを受験されたりしている医学生達を見ていると脱帽します。もちろん、その先にあるものは思っていたものと違うことも多いとは思いますが。

なんとか一つのヤマを越えたようです。どこの国も公的手続きと言うのは長くかかるもののようです。

長かった。

「バイオネットクリップ」




 
バイオネット、という言葉を恥ずかしながら脳外科以外で聞いたことがありませんでした。

 「バイオネット」

かくっと曲がっているのを言っているのかな、カーブかな、カーブならcurvedであるよなぁとなんとはなしに考えていました。
調べてみて驚きました。なんと「銃剣」の意味でした(知らなかったです)。 なるほどです。
A bayonet (from French baïonnette) is a knife, dagger, sword, or spike-shaped weapon designed to fit in, on, over or underneath the muzzle of a rifle, musket or similar weapon, effectively turning the gun into a spear. In this regard, it is an ancillary close-quarter combat or last-resort weapon.
  というのがWikipediaの説明です。そういえばTOEFLに出てきた南北戦争あたりでこの種の単語が出てきたような、、ぐらいの認識です。
恥ずかしながら知らずに使っていました。こういうtermsは結構あるはずですね。もっと気をつけて調べるようにする癖をつけたいです。



2011年11月7日月曜日

LEE KUAN YEW/ HARD TRUTHS TO KEEP SINGAPORE GOING

450ページを越えるボリュームある一冊。ついに買ってしまった。

シンガポール建国の父であるLEE KUAN YEW氏のインタビューが掲載されています。


35歳で首相。

その後31年間。

シンガポールの歴史そのものです。

2011年11月3日木曜日

日本で便利だったサービス

http://www.fujixerox.co.jp/solution/multicopy/03.html


日本で便利だったサービス。

実家にプリンタがなかったので、近所のコンビニでプリントアウト。

一度ネットに書類をUPさせて、登録番号をコンビニコピー機に入力するだけ。

とっても簡単ですが、このおかげで申請書類をすぐ出せました。

出張先でどうしても書類をプリントアウトしないといけない時、便利だと思います。