2012年2月11日土曜日

MRCSの合格率


MRCSの直近合格率を調べてみたら概ね60%だった。

これで大体試験の概要がわかった。

とりあえず受けてみる人が2割ぐらいか。

本気でやっている人の合格率は8割とみた。

気を抜いた人の合格率は五分五分。

そんな感じの試験のようだ。





DUKE-NUS

前回MRCSについて書きましたが、今シンガポールの医学教育は変わろうとしています。従来のイギリス式システムから米国式システムに移行過程の真っただ中にいます。

MRCS, FRCSなどを取っていくものからこれからは、M.D.を取得する形になります。今現在働いているスタッフは旧式制度の卒業生です。

やはりアメリカは凄いと思います。教育制度をそのまま輸出出来る国力と国策・民間力を持っているのは素晴らしいことです。日本で言えば、東大式教育を輸出する、などにあたるのでしょうか。

教育をパッケージで輸出するという政策は現在のunifyされつつある時代に最もマッチしたビジネスモデルだなと思います。日本のODAが国策として円経済拡大を主題に入れていたように、同じシステムを移動させるということは、その経済圏での経済活動拡大・延長を意味します。そこにはまた「USMLE」の受験料、STEP3の講習料、教科書、学校、あらゆる産業が付随してきます。その前にTOEFLなども必要になるでしょう。TOEFLの目標点数に達するまで平均5~8回の受験を日本人はしています。これだけで10万円単位の支出です。もちろん受けてはアメリカ企業です。


日本でこういうシステムパッケージ販売は模索できないものでしょうか。

おそらく日本は包括されていくほうに含まれるのだと感じます。

第一には日本語というローカル言語が輸出を阻んでいるからです。同時に人材の輸入に対する障害にもなっています。それを保護と呼ぶ人もいれば、障害と呼ぶ人もいます。立場の違いかと思います。そのため人材不足の場所、ナースなども海外からの輸入が極めて限定されています。表音言語しかないフィリピン人に漢字の読み書きをさせるという、とんでもないことをさせる国です。「来るな」と言っているに等しいと思います。会話能力・コミュニケーション能力があれば漢字はそれほど求められないのではと思います。医療器具・機材・薬剤のほとんどはカタカナです。病院評価機構に「常時5カ国以上の同時通訳に対応できること」と文言を加えればどうかと思っています。英語・中国語・フランス語・フィリピン語あたりに取りあえず対応できるようにしてはいいかなと思っています。


第二に、日本の教育課程そのものがアメリカ式になされており、アメリカ式postgraduate studentにするのはそれほど難しくないような気がします。そうすれば医者の数は減ると予想されます。医師になる人は高校卒業時にではなく、大学卒業時に決断することになります。
また医師ではなくパラメディカルの要請が可及的課題なのだと思います。医師を社会インフラとして効率的利用をこれから本気で考えていかないといけないと思います。いままでもたくさんの方が考え続けてこられたでしょうけれど、現場と机上の乖離はこれから良くなることはなく、ますます悪化していくでしょう。この10年で有能なActive Doctorの数は減っていくと予想されます。専門特化された医師が特定の場所に集う時代がすぐそこに来ています。人口5万人以下に総合病院がなくなる日はそう遠くないように感じます。まだ人類は何が一番いい医療体制なのか、摸索中なのでしょう。


第三に、日本の公的機関に現時点でそこまでのアグレッシブな勢いや意見を感じることがあまりありません。海外にいるからかもしれませんが、私の見聞きする範囲では民間がもっぱら海外進出を手がけています。
サムソン総合病院のようにUSの総合病院モデルとして、JCI規格基準一致病院として認知されているような病院で海外進出を経営的にやっていこうとしているという話はまだ耳にしません。ちらちらとはあるのですが、John Hopkinsのようなモデル輸出型総合産業の話は残念ながら民間からしか聞こえてきません。
あるならどなたか教えてください。



つれづれに書いてしまいました。

2012年2月10日金曜日

how to sit in the MRCS

MRCSというのはなかなかわかりにくい試験だと思います。

日本人にはかなり馴染みがない試験の範疇に入るのではないでしょうか。医学生で海外に行きたい、海外で臨床医になりたい、と思っておられる方のほぼ99%がUSMLEを準備されています。USに行きたい、というよりもむしろ「海外→アメリカ」という思考がほとんどだからだと思われます。

それも当然で江戸、明治と日本の医療はオランダ、ドイツからの輸入と変遷し、戦後60年はアメリカ主導のシステムが成り立っているからだと思います。大きな時代の枠組みの中では、日本はまだ戦後だと思われます。戦後公布された憲法の修正もまだ一度もありませんし、時代の区切りとしては「戦後・アメリカ主導型日本」でよいかと思います。

一方、UKに行きたい、と言う人はMBBSやMRCSという言葉を聞き及んでいるかと思います。私は実は医学生時代にはMRCSという言葉すら知りませんでした。私もUSMLEを勉強しようとした医学生の一人です。

UKシステムでは医学部卒業の際に受ける卒業試験をパスするとMBBS(Bachelor of Medicine and Bachelor of Surgery: 医学学士)という名称をもらえます。この後Housemanshipを行いMO、Registrarと進んでいくようです。このRegistrarになるためにはMRCS、MMedを受ける必要があり(科にもよるようです)、これに合格して初めて外科系Registrarになれます。


外科系Registrarになるためには最低1年程度のGeneral SurgeryでのMO経験が求められており、そのために各MOは外科系に進みたければ、GSなどの外科系を回ることが義務つけられます。


 外国人がMRCSを受ける際はINTERCOLLEGIATE MRCSを選択しなければなりません。2011年の1月より試験内容が大幅に変更になっています。


 気になる人は下記サイトへレッツラゴー



Welcome to MRCS January 2011 (Overseas candidates only)

neuro oncology conference

本日はシンガポールのneuro-oncology sessionがありました。トピックはlow grade gliomaにおける腫瘍摘出とその後の後療法のcontraversy、iMRIのRCT、5-ALA、photon therapyについてでした。

こういうアップデイト聞いておかないとすぐ忘れてしまいます。

講義形式の勉強会は可能な限り出るようにしています。座っているだけで最新の知識を得ることができるので、ずぼらな私には最高です。

国内のUPDATEをすぐ近くで聞けるのは小さな国のメリットですね。数は少ないですが、みんな頑張っておられます。

2012年2月9日木曜日

how to manage on-call?

Today on-call again.

Just a quiet night which I never experienced before. There are somehow so many cases in terms of head injuries.

I realize that generally speaking, Singapore is a safe country but also have some accidents which result in head injuries unfortunately...which may ring my mobile even in the midnight.

Hope, may Singapore stay in peace.

2012年2月5日日曜日

宣言

前までの目標はTOEFL100点だった。

目下の目標。

MRCS合格。

受けてみましょう。受けるからには受かる。

あと2ヶ月しかない。またゼロからのスタート。それもまたよし。

やると決めたからにはやろう。


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2012年2月3日金曜日

救急外来へ向かう時

携帯が鳴り救急外来のTELが画面に現れる。
EDのMOがまくしたてるように患者の状態を早口で説明し始める。年齢・性別・国籍・既往歴・状態・画像所見・血圧。
患者IDを確認し目の前のPCで画像を確認する。

「今から行くよ」

そう言ってエレベータを下りて行く。提示された患者の状態を反芻し、これからやるべきことを知らず知らずリストアップして準備している自分に気づく。

特に週末の救急外来は大混雑をしている。トリアージナースが5つぐらいあるブースでひっきりなしに患者を診察し、トロリーがあらゆる廊下を駆け巡り、倉庫みたいにバカでかい発熱患者用のブースに何十人も患者が寝かされている。蘇生室はCPAの患者が運び込まれ、慣れた看護師と医師があっという間にstabilizeさせていく。policeが物々しい格好で患者に付き添い、SDFの救急車がサイレンと共に救急外来入口に到着する。

そんな中を一人蘇生処置室に向かって歩いていく。

緊張の時間。

日本でならできることも、ここではまだシステムに慣れていないために困難を伴うことが少なくない。FFPの用意、ICUとの交渉、家族との話合い、Ope場の準備とその適切な連絡。

色々な可能性を考えながら怒号飛び交う救急外来を通る。救急車が到着するメインロビーだけで体育館ぐらいの広さは十分ある。

英語は基本通じない患者が多い。ERにはたくさんの人種・国籍の人が来る。通訳はNsがしてくれる。英語で患者に質問し、Nsが訳し患者が答える。マレー語の時もあればマンダリンのこともある。

随分とシステムに慣れてきたのはあるけれど、この一人救急外来へと歩いていく時の想いはいつまでも忘れず持っていきたい。日本でやっている時とは根本的なところで異なった、また違う種類の覚悟が求められていることを痛感する日々。

同じアジア人として、出来ることをやっていきたい。少しずつ。