2010年10月7日木曜日

Tan Tock Seng Hospital

おもにspineについてのbasicな講義でした。

tea breakの後USAからのspeakerからのMIS関係の発表。scoliosisの重症例をMISで治療完結していたのはやはりopenでやっておられた方には隔世の感があるようです。会場からため息が漏れていました。まあ患者さんはまるで背中にたくさんの矢が刺さったみたいになっていましたが。。。



symposium day3


香港のdoctorと仲良くなり、香港の医師状況などを聞いていました。思わず同意してしまったのが、看護師との関係です。香港の看護師は地位が高く、payもよいそうです。しかしECGやEEG,さまざまな雑多なことをあまりしないそうです。ほとんどtraineeの仕事になっており、ドクターがしているようです。専門医を目指している医師にとっては煩わしいことこの上ないようです。日本の、特に大学はそうだよ、と伝えると、「早く改善してほしい」と言っていました。私もそう思います。医師という資格職がするべき仕事と、医師でなくてもできる仕事、看護師でなくてもいい仕事などは、どんどん別の職種に分けていけばいいと思います。
医師不足が叫ばれていながら、日本でも医師が点滴を取ったり(これも大切なことなのですが実は、、、私も研修医時代、大学の看護師さんたちは誰も点滴も採血もしませんでした。夜中に点滴がもれたら、御前3時でも4時でも電話がかかってきました。その都度行っていました。今考えればcrazyです。翌日、というか数時間後には手術に入るというのに)。
Tiger beerを飲みながら、little indiaのホッカーで大笑いしながら話をしていると、あぁ、確かに国境はあるけれど、いささかの努力があれば、理解しあえるなぁと思いました。


 さまざまな国の事情があると思いますが、アジア人として医師を幅広くしていくことに、ある程度の道が見えました。困難な道かもしれませんが、アジア人として医師を続けていくことの喜びを感じた夜でした。




台湾・香港・中国・日本・シンガポール・マレーシア・インドネシア。。。


世界は思った以上に狭いです。

さまざまな人から言われたことは、「日本の医療界は内に向いているね。ひと世代前の人のほうがactiveだった。君たちの世代は「stay home」だね。残念だよ」ということです。

 色々考えさせられる夜でした。日本人が私だけなので、日本語を使ったのは今日これが初めてです。

2 件のコメント:

Ambroise さんのコメント...

おつかれさまです.
今月からTTSHのgeneral surgeryに来ています(当地でまだいろいろ手続き中ですが).
おそらく先生の方が自分より年数的には上でらっしゃるかと思いますが,同世代の外科医として先生のご意見にいろいろ同感しております.
次のブログのアップを楽しみにしています.

glico さんのコメント...

コメントありがとうございました。
もう帰国の途についてしまいましたが、また近いうちにそちらにうかがうことがあるかと思います。私はNNIですが、TTSHには、ご存じのように終始出入りすることになりますので。
こちらこそよろしくお願いします。