最近よく聞かれることがあります。
「日本の医師免許はシンガポールで通用するのか?」
答えはYesです。
運転免許証と一緒です。書き換えができたら通用します。持っていない人は書き換えすらできません。
ただ、運転免許証と違うのは、書き換えがとてつもなく困難だということです。
「シンガポールで医者になれますか?」という質問に対しては、
「なれます」と答えます。
ただ「どんな医者になりたいですか」という付記がつきます。
日本と同じレベルで仕事をしたいのであれば、それは大変な道のりです。まず英語の問題があります。
また日本の専門医は通用しません。日本の専門医制度は日本語というローカル言語で行われた試験ですから、日本ローカルでしか通用しないのは当然の話です。
日本・シンガポール医師互換制度を利用してシンガポール国内で医師をすることは可能です。ただしGP、日本人診察に限られます。GP登録なのでOpeはできません。
なので、「シンガポールで医師をしたい」と言っても、「どんな内容の仕事がしたいのか」に大きく準拠することになります。
例えば、日本に片言の日本語しか話せないアメリカ専門医がいても、ちょっと困りますよね。手術がいくらできるといっても、結局は共通言語を話せないと仕事にはなかなかなりません。家族への説明・同意書へのサイン・他科とのコンサルト・回診・薬剤選択・Ope場の手配等々。
でも楽しいですよ。多くの人種の中で様々な文化的葛藤を垣間見ながら仕事をしています。
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