2010年12月25日土曜日

クアラルンプール総合病院(Kuala Lumpur General Hospital)





kuala lumpur general hospitalを御好意により見学させていただきました。


SAHの症例で、AcomANでした。

この時Ope場に、マレーシア人、パキスタン人、ネパール人、日本人がおり、

「今日はとっても国際的だね」

とOpe場で笑いが起こりました。

あえて写真をUpしたのにはわけがあります。

日本に帰ってきてから、東南アジアの話をしていて

「(東南アジアって)まともな手術できるの??Ope場って汚いんでしょ??」

というようなことを何度となく耳にしたからです。

日本において東南アジアの医療に対する認識は、2010年代の情報社会に入っているにも関わらず、あまりに古い東南アジア像、ということです。

このKuala Lumpur General Hospitalのスタッフは熱心であり、一緒に案内してくれた看護部長はICTを熱心にされておられました。私の事細かい質問にも間髪入れず応えてくれました。非常に仕事熱心さがうかがえました。

施設こそ古いものの、熱意やスタッフ教育・カンファレンス・患者対応等決して日本に劣るものではなく、がんばっておられました。こういうことを、もっと広く日本でも知ってほしいなと思います。日本のシステムには優れているところもあります。遅れているところもあります。相補的になるためには、知ることから始めないといけないかなと思います。

ちなみに、ドクターもナースも皆「タイムカード」を押して帰って行きました。
「これ、日本視察した首相が導入したんだよ。君の国のシステムだ」
 ドクターが、ちと優秀すぎる管理システムに愚痴をこぼすかのように僕に言いました。


ある准教授と話をさせていただいたのですが、pineal tumorのOpe症例で、

「(アジアからの症例数の)ケタが違う」

と言われておられました。これが実感なんだと思います。



今回、いわゆる「超高級ホテル」と「底力公営企業」の、2つの病院を見学してきました。その落差はすごいものです。

そういう意味では、日本の、誤解を恐れずに言えば、均一化・質のある程度保障された医療をどこでも、同じ料金で受けられるというのは、世界トップクラスのシステムです。

実際newsweekでは医療の項目でシステムが評価され、「日本」が世界一位の評価を受けていました。


余裕があればもうひとつの病院も紹介させていただきます。

2010年12月24日金曜日

JCI

JCI登録のための書類準備。

後日対応。

2010年12月23日木曜日

論文

英語論文掲載済。

いつも読んでいる雑誌に自分の論文が載るのはとてもうれしいものです。

けれど、思った以上ではありませんでした。

はい、次。という気持ちです。

小さな病院の名前が全国紙に掲載された、というそちらのほうがうれしかったです。

この場所でできることが、少しずつ指折り数えられるぐらいになってきました。



初めてこのブログを立ち上げたころの思い。

まだ決まっていないシンガポール留学に情熱を傾けていました。

行けるかどうかもわからずにです。

その時と今を比べると、隔世の感があります。

4月1日からはシンガポールで曲がりなりにも白衣を着ているのでしょう。

もうすでにTTSHで働いておられる日本人医師がおられます。

時々こちらをチェックしてくれているようです。ありがたいことです。

どこまでできるかわかりませんが、もう一度トライしてみます。

論文掲載は、僕にとってひとつの区切りでした。

もう2つ投稿していますが、なかなかOKともNOとも来ません。

あと3つ書いてみようと思っていますが、時間が間に合わないかもしれません。

2010年12月20日月曜日

JCI

JCI用の書類申請が追加されました。必要、とのことです。

JCIとは

国際病院評価機構

だそうです。

日本の特定機能評価の原型となった、JCの下部組織のようです。

まだ詳しいことは分かりませんが、JCIを取得している医療機関に勤める際には、そのスタッフも登録が必要なようです。

なんだかわからないうちに、色々なことが身の周りに起こっていきます。

楽しみです。

2010年12月8日水曜日

思いだしたこと

ふと思い出したこと。


年を経ると、多くの人が学ぶことを忘れていく。経験則に基づいて行動していたほうが安全、と感じるからかもしれない。

そんな中、かつての上司が(副院長)読んでいた本は


「レジデントノート」だった。

本当に、頭が下がる思いだった。

「これ、いいこと書いてあるんだよね」

一生、頭が上がりません。
 
 最高の恩師です。共著で論文もできましたし、少しだけですが恩返しができた、かも。
 
 
 
 
 
 

ぐらむ染ノ介

たまには違うことを。

研修医の先生に教えてもらい、喀痰を染色。


ドライヤーで乾かし、火にめらめらと炙り、青、黄色、赤茶色。

…なにも出なかったけど。

2010年12月5日日曜日

余剰価値

一つわかったこと。

労働の中でもっとも余剰価値を生むものは何か。

古典的資本論での余剰価値とは、労働力という労働者が唯一持つ「価値」を提供することで、それ以上の価値を生み出す、という理屈。

100円のパンを食べて働けば、250円の商品を10個作った。

2400円の余剰価値。

この世で最も余剰価値の大きいものは、いたってシンプル。

教育だ。

 
 
 
 

「この国を出よ」



大前研一さんとユニクロの社長の対談集。

大前研一さんは以前から注目していた経済学者。

将来的に「ドーロ」などの構想をすでに提示されています。

面白い組み合わせです。

2010年12月4日土曜日

CPF

シンガポールの医療制度を少し紹介。


基本的には、「公的個人バンク」。日本の年金と同様。自分で積み立てたものを、自分で使う。「Up To You」。

雇用者と被雇用者がともに同等の積み立てを行い、それをおもに3つの財布に分けていく。

詳しい説明はまた今度。

2010年12月3日金曜日

タイの友達

タイの友達からメールが来た。

今浅草で遊んでいるそうだ。templeが楽しい、とのこと。

あのわびさび、わかってもらえるかなぁ。仏像キンピカにしないと気が済まない国だからなぁ。

「なんでお前の国は金箔を貼らないんだ」と言われたもんなぁ。阿修羅像に金箔貼ろうと思わないもんなぁ。

2010年12月2日木曜日

ゲラ確認

論文の最終ゲラ確認。とくに共著者。間違っていればpubmedにひっかからない。

ゲラを見ているとやはりうれしくなる。2年越しの論文。