本日で学会終了。
楽しい会でした。
夕食はmandarin hotelのレセプションホールで中華料理。なかなかexcitingなexhibitionもあり楽しませていただきました。
今回普段会うことのない日本人の先生方とも知りあうことができました。
コンベンション会場は品川プリンスホテル×2と国際会議場ぐらいにしたような施設でした。国の威信をかけて建てただけあって素晴らしい利便性です。
今後MRIを建設し、120駅を建築、4000人以上の労働創設を目指すと昨日の新聞に書いていました。景気のいい話です。
クアラルンプールは建築ラッシュです。3年前と違いビルがにょきにょきと増えています。コンベンションセンター前ではホテル・ハイアットが改築されています。
活気がありますね。
日本は、、、難しいですねこれから特に。
最近思うのが、developedというよりも
matured countryになったのかなと思います。
車もある、携帯もある。冷蔵庫もある(もちろんない人もいますが、一般的な話です)。今の製品は、それにadd-onする機能をつける。携帯だけどネットできる。エコな冷蔵庫。カーナビのある車。つまりもう、冷蔵庫を買おうと死に物狂いで働いているサラリーマンはほとんどいなくなったのです。家族のために洗濯機を買おうと、必死で働いている人はもうほとんどいないのです、日本には。なんでもいいなら3000円でも洗濯機が買えます。もうその時代は終わったのです。二層式はいやだとか、そういう時代も終わったのです。ドラム式を買うかどうかで悩む時代になっちゃいました。
パソコンもそうです。買おうと思えば一万円以下で買えます。今の60代以上が、ハイスペックを常に求め続けるとは思えません。もう購買力がないのです、日本には。
だから海外に購買力を求めるのです。まだ家に冷蔵庫のない家庭が多い中国などで、サラリーマン父さんと母ちゃんが働いているのです。現在の中国の高収入層は日本とはけた違いになってきているようですね。今回の総会も「住宅フェア」が同時開催していました。クアラルンプールの町をミニチュアで再現し、高層住宅を売りさばいていました。developerがうろつき、目のギラギラした身なりのいい家族連れが集まっていました。これが今のクアラルンプールなんでしょう。
その夜、豪華絢爛に見えたイベント会場の後片付けがありました。もくもくと片付けるマレー人がいました。これも現実です。
maturedな日本に活気がないのは当然かなぁと思います。僕が企業の社長だったら、迷いなく東南アジア、南アジアに出ていくでしょう。若い人がモノを買ってくれるからです。「日本に雇用を」と叫んでいる人もいますが、その人達は一方で事業税を上げようとしています。
アジアの各国がtax free, company tax reduceを行って企業誘致をしているのにです。たぶん、経済の仕組みがわかっていないんでしょうね。海外に出ていく企業を怒っても仕方がない。雇用を増やすため機会均等のため、高収入から課税をという論理。
高収入者は元々収入が高かったんでしょうか???
がんばったらその結果税金が高くなるのでしょうか???
Exodusが始めっていることに、気付かないのでしょうか。
定年退職したwell-skilled personsが中国に流れていっています。旋盤工がその巧みな技術をアジアに流出させています。退職して、何千万払ってくれるところに行くのは、当然ではないでしょうか。
どうすれば、止められるのでしょうか。
止めなければいけないのでしょうか。
経済の基本はアービトラージです。不均衡関係のはざまにできる「ずれ」や「ひずみ」が莫大な富を生みます。
今、その不均衡関係の真っ只中なのでしょう。
先はどうなるのかわかりません。
ただ私も、その中の一人であることをこのクアラルンプールで再確認しました。日本であろうと、シンガポールであろうと、クアラルンプール・台北・北京であろうと、生きやすいところで生きる。
国を越えることは、あまり重要なことではないのかもしれません。
シンガポールは国名であり、都市名です。
旅行の度に国を越えます。
日本は、どこに行くのでしょうか。Domesticを選ぶのか。Internationalに一気に変えるのか。
と、言ってもあの明治維新を乗り越えても、結局日本人のあり方はあまり変わらなかったようですし(笑)。
つくづく日本人だなぁと思います。
諦観の概念が奥深く組み込まれたこのDNAには、やはり逆らえないのかもしれません。
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