2012年5月5日土曜日

5月から一新

5月から人事が一新されました。

シンガポールではNHG(National Health Group)を中心にMedical Officerの総入れ替えが行われます。なので5月は新しい環境になると同時に要注意。

なぜなら、全てのMOがニューだからです。今までの老練なMOを期待してはいけません。とんでもないことから、普通分かるだろうというところまで説明してやらねばなりません。


 そして、私。


 ボスの直属部下となることが決まりました。これから手術場との交渉、各種対応、外来も含め、さらに責任のあるポストを担うことになります。手術場の確保は日本の大学と同様、他科との兼ね合いもあり微妙な問題を多く含みます。科内での調整も必要となってきます。このあたり、ある程度科内、病院内のの事情を知らないとできません。僕も初めは、「なんて効率的な場所なんだろう」と思っていましたが、いえいえ、僕が知らないところで同僚が全てお膳立てしててくれただけなんです。

 それを次から僕がしないといけない、ということです。OP室の確保から道具、ベッド台の種類(AMSCO, MIZUHO)、Navigationの有無、セッティング、CD-ROMの準備、Vendorへの連絡確認、等々。こうやって医局長先生はいつも疲れた顔をしておられたなと昔を懐かしく、恨めしく(?)思い返したりしています。




 正直自分には荷が重いのではないかなと思っていました。シンガポールのヘッドの直属に僕がいることが本当に不思議なのですが、でもせっかく与えてもらったチャンス。できるだけのことをやってみます。


 当直は、かなりきついです。日本もきつかったですが、それ以上だなと思います。当直ごとの入院が大体多い時で15人ぐらいあったり(脊椎当直も兼ねている時は20人を越えたことがあります)、もちろんその間緊急Opeも入ります。Opeが終わったら5人入院してた、ということもありました。

 翌日の回診で前日当直だったConsultantに申し送りをするのですが、当然的確に申し送らなければならず、その時のストレスは結構なものです。

 端的にプレゼンをする、というのは能力であり、また訓練だと改めて実感しています。Implyすることはなかなか難しいので、直接的な言葉を使わないといけません。


当直、外来、回診、手術、プレゼン、論文準備、、。少しずつタスクが増えていくのがわかります。10月の日本の総会に間に合うかどうかわかりませんが、こちらのデータを今まとめている最中です。

 Independent Callをする、というのは当初の大きな目標であり、それは達成されました。まだまだ頭の中にある構想の10分の1にも辿りついていないのですが、長い人生(あるいは明日かもしれない短い人生)、しっかり目標を見据え、日々の些事に浮き沈みせず、遠くを眺めながら、近くの諸事に丁寧に対応していきたいと思います。


 明日も当直。なので今日はクラークキーで友人と焼肉(なんのこっちゃ)










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