2011年6月30日木曜日

きみのようにさ・・・・



きみのようにさ
吹雪やわずかの仕事のひまで

泣きながら
からだに刻んでいく勉強が

まもなく
ぐんぐん強い芽を噴いて
どこまでのびるかわからない

それがこれからの
新しい学問の始まりなんだ

ではさようなら

     ……雲からも風からも

       透明な力が

       そのこどもに

       うつれ……

『春と修羅』第三集 「あすこの田はねえ」
  宮沢賢治
 
 
 
 

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