2011年3月15日火曜日

仕事納め

 有給をいただきました。

 といっても残務処理です。患者の診断書を書いています。

長い、長い、あっという間の時間でした。

どんなつらい思い出も、時間は楽しい思い出に変えてくれます。

時間が解決してくれます。

ここでの2年間を後悔することはありません。

シンガポール行きのチケットをくれた場所だから。

新しい時間を提供してくれた場所。

何物にも負けず、つぶれず、くさらず、やってこれたのだから。


今日明日で外来を整理します。そうして旅立ちです。

シンガポール留学・臨床への道は第二幕を迎えます。


日本人脳神経外科初と言えばおこがましいですが、がんばってまいります。

一人医長の時間は大切な時間でした。

シンガポールが新しい舞台です。これがおそらく、この病院から書く最後のブログです。

この病院は私を持って常勤廃止となります。

この半年、その対応に心が何度も折れそうになりました。

最後には親戚のCPAにも偶然立ち会いました。septic shockでもうだめかと思いましたが、ショックだけはリカバーさせることができました。奇縁ですが最後の最後で「患者側」と「医者側」に立つことになりました。神様もオツな演出をするものです。「患者」として病院の「待合室」に座ることの本当の意味や辛さや悲しみを、最後の最後で教えていただきました。

一生忘れない出来事です。

思い出の詰まった場所ですが、サヨナラの時間です。

次はシンガポールからでしょうか。まだ決めていません。





追伸:被災された方々には心より追悼申し上げます。自分のできる場所でできることをし尽くす。それが私のできることです。

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