推薦いただいた論文がとりあえず文章になりました。
次にするのは推敲です。
一人でやっているので、推敲ということになります。
自分の文章を校正するのはある程度訓練がいります。
自分が何時間も悩んで描いた文章を、バッサリ自分で切ります。
訓練すると、これができるようになりました。
最初やった時は、「でもこの文章、数日考え抜いて書いたよなぁ」と思います。
しかしその文章は世に出れば、そんなことは読者には関係のないことです。
読みやすく、伝わりやすく、ダイレクトで、印象に残る画像と的確な説明。
読みなおしていくと、主従関係がうまくいっていないところが目立ち始めます。自分ではわかっているつもりでも、流れとして読んでいくと、おや、という文章にぶつかります。そうしたらしめたものです。一人校正の第一段階かと思います。
とくに、パーセントを扱う時に注意が必要です。たとえば、どの標本集団に対して「60%」なのかとか、関係代名詞のかかり方が重要になってきます。
こういうことを、体系的に教える講座があってもいいかなと思います。
シンポジウム:「とりあえず症例報告を書こうシンポジウム」みたいな。
始めは背中を押してくれる人が必要です。幸運にも僕にはそう言う人が数人いました。
学会でよく見かける光景なのですが、症例報告等の質疑応答で
「先生はないとおっしゃったが、私は○例ほど経験してますが・・・」
・・・・だったら、論文書いてくださいよと。調べてもなかったから「ない」と演者は言っているんです。
つい先日の会でもそういうシーンに出くわしました。
こうやって、伝えられない症例が、共有されずに埋もれていくのだと思います。
地方病院で働いている人間として、自分の経験以外に学べる場と言うのは、限られています。学会や先輩の話が努力しなければ聞けない場所にいる人間にできることは、論文で調べることです。未知に出会ったとき、論文は多くのことを教えてくれます。総説があればよりありがたいですが、希少症例については症例報告がたよりになります。
巨人の肩の上に立つ。
巨人の肩を少しでも高くできるようがんばりたいものです。
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